抜歯を受ける時の注意
抜歯を受ける前の注意
持病があり(心臓病、血管疾患、糖尿病、肝臓病、腎臓病などの病気)治療に伴う薬を服用している人、出血が止まりにくい人、妊娠中の人は、抜歯の前に歯科医師にその旨を必ず申し出てください。
抜歯を受ける当日は、寝不足などで身体に疲労が残っていたりしないよう、しっかりと体調を整えておいてください。女性の場合は月経の期間中は避けるようにした方がよいでしょう。
患者様の中には、歯科の治療に過度の恐怖心をもっている人、ちょっとした口腔内への刺激で嘔吐しやすい人など、治療が心配な患者様であっても、麻酔を使用した鎮静法で問題無く安全に抜歯と抜歯後の治療の対応が出来ますので、極度な緊張などはしないよう、安心して治療を受けるようにしましょう。
抜歯をした後の注意
抜歯をした後には傷(孔)が残るため、抜歯後、数時間は出血が続くことがありますが、 神経質になってしまい出血する血を無理に吸い出したり、頻繁にうがいなどをしてしまうと、かえって出血がひどくなることもあるので、患部の傷には余計な刺激を加えないようにしてください。
出血が多かったり、出血が止まらないなどの症状の場合は、清潔なガーゼや脱脂綿などを丸めて抜歯した患部(孔)に当てて、その上から軽く噛み締めて圧迫し続けてください。しばらくすると出血は止まります。
麻酔の効果がきれて患部が痛んできたら、歯科医院から処方された鎮痛剤を指示された通りに服用してください。
抜歯した当日は、激しい運動などは避けて安静に心掛け、シャワー浴だけにして入浴は出来るだけ控えるようにしてください。また、飲酒もされないようにしてください。
食事の制限は特にありませんので、なにを食べても問題ありませんが、出来るだけ抜歯した周辺での歯では食べ物を噛まないように注意してください。食後、口の中を清潔にするために軽くうがいをしてください。
翌日、歯科医院で抜歯した患部の診察を受けるようにしてください。
抜歯後の傷(孔)は、2週間程度で塞がっていきますが、その後、インプラントや入れ歯などの機能回復治療を希望させる場合は、抜歯後4週間(1ヶ月)以上経過してから治療を開始するようにしてください。