かみ合わせとは、上下の歯で咬んだ状態のことを言います。
かみ合わせは、普段の生活の中で食べ物を片側だけで噛んだり、机に座っている時に頬杖をついたりする無意識の行為や、歯ぎしり・食いしばり・噛み締め・歯科治療で詰めた材料の摩耗により、噛み合わせの位置は少しずつズレてしまいます。
適切な治療を行えば、お口の周りだけでなく、全身の不調も改善できることもあります。
気になる症状があれば、お早めにご相談ください。
こんな症状がある方は、
かみ合わせ治療すると改善することがあります。
- 首の痛み・こり
- 肩の痛み・こり
- 頭痛(前頭部・後頭部など部位はさまざま)
- 眼の奥の方の痛み
- めまい
- 難聴
- 腕の痛み
- 左右のあごの位置のズレ(顔面の左右非対称性)
- まぶたが重く感じる
- 背中の痛み(肩甲骨周囲など)
- 腰痛
かみ合わせ治療の流れ
カウンセリング・検査
まず、患者様が日常困っていること、気になるところなど詳しくお話をさせていただきます。患者様一人ひとりがもつ正常な顎位(楽な顎位)を探します。筋肉の緊張がほぐれていることも確かめます。症状の原因がかみ合わせにある場合、正常な顎位をとってあげるだけで症状が軽減します。
マウスピース作製
マウスピースを作るために、歯の型取り、正常な顎位でのかみ合わせを取ります。
マウスピースを入れることによって、顎が楽な状態を長い時間キープし、筋肉がほぐれるので、さまざまな症状が軽減します。
歯科治療
当院では噛み合わせ治療を行う際にお口の中全体を治療します。むし歯が残っていたり、適合の良くない詰め物や被せ物が入っていたり、歯の根の先に炎症が起きている状態では、かみ合わせ治療が思うように進まず、治療終了後の維持も出来なくなってしまうからです。
改善しない頭痛や首、肩の痛み、体調不良やめまいに悩まされている方はまずは噛み合わせをとってマウスピースを装着するところからはじめます。
虫歯の多い方は噛み合わせを一時的に変えた状態で虫歯治療を進めていきます。
入れ歯が入ってらっしゃる場合は現在入っている入れ歯に材料を足したり削ったりしながら噛み合わせをとって虫歯などが治ったら最終的な噛み合わせのあった入れ歯を作り直します。
矯正治療
必要に応じて矯正治療する場合もあります。
メンテナンス
顎位は一度治せばおしまいというものではなく、日常の生活習慣やストレスで容易に変化するため、メンテナンスをすることで、また症状がひどくなる前に対応することができます。楽な顎位が以前と違う場合は再度マウスピースを作製します。