歯と歯肉の仕組みと働き

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歯と歯肉の仕組みと働き

歯と歯肉の仕組みと働き

そしゃく(咀嚼)とは

消化作用は、ロの中に食べ物が人ったときから始まっています。食べ物は、歯でよく咬み砕かれた後、唾液と混ぜ合わされることによって飲み込みやすい状態になります。 この過程を「そしやく(咀嚼)」 といいます。

咀嚼は、歯と歯肉のほか、下アゴ、舌、唇、頬などを動かす筋肉、唾液を出す唾液腺、舌に存在する味を感じる細胞群の味蕾などの総合的な働きによって成り立っています。 口の中に入った食べ物は、舌、唇、頬の運動によって上下の歯の間に運ばれ、下アゴの運動によって歯で咬み砕かれ、唾液と混ぜ合わさって飲み込みやすくなるのです。

歯の仕組み働き

歯は、氷山のように約3分の1が外に出ていて、残りの部分は歯肉(歯ぐき)の中に隠れています。外に出ている部分の表面は、硬いエナメル質(ほうろう質)で覆われています。このエナメル質は、無機質(カルシウム)を多く含み、人体の中で最も硬い部分で、水晶よりもやや硬い硬度の(モース硬度で6~8度)をもっています。

歯肉の中に埋まっている歯の表面は、セメント質で覆われています。

エナメル質とセメント質で覆われている内側には、象牙質があります。この象牙質の部分は有機質が多く、カルシウム分が少ないので材質がもろく、むし歯などの病変がここまでおよぶと、その後の進行は急激に速くなります。

象牙質の内側には、血管(動脈、静脈)と神経が存在する歯髄があります。

歯は、生え終わると成長をやめて死んだ組織になると思われがちですが、この血管と神経の働きを受けて、成長を続けている組織です。

例えば、表面の硬いエナメル質は、咀嚼や歯ぎしり、歯ブラシによる歯の磨粍などで少しすづつ減っていくことがあります。このような慢性的な刺激が加わると、歯髄側に新しい象牙質(第2象牙質)が、極めて徐々にですが、再生されていきます。このように歯が成長を続けられるのは、歯髄の血管を流れる血液から、たえず栄養と酸素が送られてくるからです。

また歯髄は、外から歯を傷めるような有害な刺激が加わったときに、防御反応をおこして歯を保護する働きもします。このように重要な役目をもつ歯髄を簡単にとることは禁物です。

なお、歯髄の神経は、冷たい、 熱いその他のすべての刺激を痛みとして感じるのが特徴です。むし歯が歯髄にまで達すると、冷たい水を口に含んだだけでも歯にしみて痛いと感じるのはこのためです。